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理事長コラム

 梅雨の季節となりました。今年の梅雨入りは例年より随分と遅く、その分、大量の雨が一気に降ることがあるとされています。夏に向け大きな災害のないことを祈るばかりです。

 虹の会の2023(令和5)年度の決算がまとまりました。これ迄で一番悪い結果となりましたが、その要因は、支出の面では急激な円安による諸物価の高騰が介護資材にも及んできたこと、また介護人材確保のための人材紹介業者への支払いが大きな負担となっていること、そして収入の面では、年数を経るに従って特養入居者の病院への入院が増えていること、また介護スタッフの配置が必ずしも十分ではなく特にショートステイの利用率が低下してしまったことが挙げられます。

 今年度に入って介護報酬の引き上げがあり、また介護スタッフの充足ができたことに伴い、ショートステイの利用率が向上してきています。何とかこの傾向を続け予算目標に到達できればと考えています。
 
 さて、全国的に見ても既に人口減少が始まっており、とりわけ地方に於いては一段と拍車がかかっています。いわき市に於いても、かつて36万人を超えた人口は今や32万人を割り込んでおり〈6月1日現在 318,803人〉
今後一層進むことと思われます。
 一方で、高齢化率は暫くの間は上昇し、要介護者の増加も続くことが予想されます。
 つまり、人口減少に起因する人材不足と高齢化率の上昇による要介護者の増加という非常に困難な局面を迎えること間違いありません。
 このような状況の中、ここに“にじの郷”があって良かったと感じていただける施設づくりに邁進して参る所存ですが、その為にも経営の一層の安定を目指さなければなりません。
 皆様のこれ迄以上の御理解、御支援をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 今年の夏も猛暑となることが予想されています。皆様の一層の御健勝をお祈り申し上げます。



                                        2024年(令和6)年6月26日
                                     湿度の高い昼下がりに
                                  理事長 鈴木 英司


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